
自律神経は、交感神経と副交感神経と呼ばれる2つの反対の作用をもつ神経からなっており、交感神経は体を活発に動かすときに、副交感神経はリラックスしているときに働く特徴があります。
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが崩れることで起こる様々な症状を総称したものです。
症状は様々で、身体的な症状としては、だるい・眠れないなどの全身症状と、頭痛・動悸・息切れなどの部分的な症状があり、精神的な症状としては、情緒不安定・イライラ・不安感などがあります。
これらの症状があるにもかかわらず、体に医学的異常所見がなく、明らかな精神的疾患もない場合に、自律神経失調症と暫定的に診断されることがあります。
自律神経失調症は誰にでも発症する可能性がありますが、不規則な生活やストレス、ホルモンの乱れなどが原因になることから、不規則な生活を送っている人やストレスを感じやすい人、更年期でホルモンバランスが乱れやすい人などに起こりやすいと考えられます。
健康な人では、正反対の役割を持つこれらの神経がバランスを取りながら正常な状態を保つことができますが、ストレスやホルモンバランスの乱れによって、片方の神経が過剰に興奮した状態が続くと様々な症状が現れるようになります。
症状は、その人にとって調子が悪くなりやすい部位に起こることが多く、たとえばお腹が痛くなりやすい人は、下痢や腹痛などのお腹の症状として現れやすく、肩がこりやすい人は、ひどい肩こりとして症状が現れやすくなります。
また、複数の症状が一度に現れたり、治ったと思ったら別の症状が現れたりすることもあります。
※倦怠感、疲労感、熱っぽい感じ、手足のしびれ、動悸、息切れ、めまい、頭痛、不眠、寝汗、食欲不振、胃痛、吐き気、肩こり、背中の痛み、腰の痛み、腹痛、下痢、便秘などが現れやすいです。
何らかの病気が原因になっているのであれば、検査によって病気が明らかになることがありますが、自律神経失調症の場合は検査を行っても明らかな原因が見つかりません。
そのため、症状から疑われる病気に関する検査を行っても特に異常が見つからず、ストレスや生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れといった自律神経失調症を引き起こしやすい特徴がみられる場合に、この病気が疑われることがあります。
また、怪我や病気などによって自律神経が乱れて症状が悪化してしまうケースも多く見受けられます。
自律神経失調症は、ストレスや生活習慣の乱れを改善することで自然とよくなることがあります。
ストレスを解消し、生活習慣を整えることは、自律神経失調症を改善する最も重要な行動です。
これらを心がけるだけでも不快な症状が大きく改善することもあります。
①ストレスのコントロール
散歩や体操、入浴などの気軽にできるストレス解消法から始めてみて、自分がリラックスできる、楽しい、心地よいと思えるような時間を意識的に設けたり、趣味を持ったりすることでストレスをコントロールできることがあります。積極的に交友関係を広げることも効果的です。
また、自律訓練法やマインドフルネスが有効な場合も少なくありません。
②生活習慣の改善
睡眠不足や運動不足は、自律神経やホルモンバランスの乱れにつながるため体の不調を引き起こしやすくなります。規則的な睡眠と食事、適度な運動を心がけることが重要です。
生活習慣が整っていると、ストレスに対しても柔軟に向き合えるようになります。
当院では、治療でストレッチやマッサージなどを行うので、疾患を治しながら自律神経も整えることができます。
明確なケガがなくても身体の不調がある場合は、自費の施術などで改善できる場合があります。
「まだ大丈夫」「なんとかなる」と思わず、少しでもご自身のお身体に不調がございましたら、当院までご相談ください。
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なかむら整骨院 寺田町院でございます。